「ん?魔校の‥‥入学‥試験の‥‥過去問‥‥‥っと!よし、見つけたぞ!」



瞬時兄さんは、ホコリで真っ白になっている本の表紙を、手ではらって、あたしに手渡した。















「‥‥‥‥‥‥‥‥はぁ!?」








瞬時兄さんに渡されたのは、広辞苑並の厚さの本だった。






「これを一週間で、完璧に覚えろ」








「はぁ!?ぜってー無理だろ!!いやいや、無理無理!!」






あたしは驚愕した。




高校の受験勉強もろくにしなかったのに、こんなバカデカイ本覚えられるわけねーだろ!!