「遥ぁ…」 「なに」 「あたし、こんな子だったっけ…?」 遠ざかる先生の大きな背中に呟く。 昔はこんな子じゃなかった。 “先生、他の子のところに行かないで” そう言いたかった。 そう言って、先生の背中に思いっ切り抱き着いて引き止めたかった。 行き場のない両手を、握りしめ合った。