ずるいよ、ずるい。 そんなふうに優しくされたらもっと好きになっちゃうよ… 少し肌寒い春の夜の風に触れても、 私の頬はまだ熱い。 左手で熱い頬の体温を確かめながら、 見当たらない遥の姿を探す。 「いないなぁ…」 かばんから教科書に埋もれていた携帯を探し出す。 案の定、私の携帯はピンク色の光を放っていた。 《美奈の余韻を壊さないように、先に帰ります。 明日じっくり聞かせてもらうからよろしく(o^-')b》