「はいっ」
心臓が飛び出しそうなくらいびっくりしたし、期待した。
光の速さよりも速く先生の方に振り向いた。
ほほ笑んだ先生。
その綺麗な顔に、つい見とれてしまう。
「小テスト、90点だったね。
こないだやったとこも復習できてたし。
よく頑張ったねっ」
そういって、私の頭を優しく撫でた。
先生に触れられた私の頭は爆発するんじゃないかってくらい熱が一気に集まっていった。
顔が熱すぎて、涙が溜まりそうで声がうまく出ない…
「せんせ…っ」
「この調子で頑張れ。
野村さんも……あれ?野村さん?」
遥は私に気を使ったのか、いつの間にか教室にはいなかった。
「あの、先生っ」
「ん?」
「私、…頑張りますっ!!
先生のお陰で数学のこと好きになれそうです」
「そっか。それはよかった。わからないところがあったら、いつでも来ていいから」
「はいっ」
そして私はゆでだこのように真っ赤な顔をこれ以上見られるのが辛かったので、足速に教室を出た。
背中を向けても、先生の視線を感じているようで、恥ずかしくてしょうがなかった。
