「近藤さん。連れてきたぜ~」


数分歩いて着いた部屋の前で、男が声を上げる。



「あぁ、長倉君。悪かったね」


「いいって。それより、こいつどうすんだ?」


「それは今から決めるよ。君、入ってくれないか?」



部屋中には、男が三人と、春乃がいた。



「んじゃ、俺はこれでお役ごめんっと」


そういって、俺をここまで連れてきた男はどこかへ行った。



「あぁ、腰を下ろしてくれていいよ。私はこの壬生浪士組の局長近藤勇(コンドウイサミ)だ。」


「おいおい、近藤さん・・。何間者かも知れねぇ野郎に名前名乗ってんだよ」


「あ、あぁ、つい・・」


「いいじゃないですか土方君。それにまだ、彼が間者と決まったわけじゃないでしょう。春乃君の話も聞かないと」


「まぁ、そうだが・・」



近藤以外の男2人は、土方と山南と呼び合っている。



「おい、春乃。事情を話せ」



俺はその場で胡坐をかいて座ると、目を伏して話を聞く。


・・・寝てないから。一応言って置くけど。