「・・春乃」


それをサラリサラリと無視して春乃に話しかければ、土方の額に青筋が浮かんだのを横目で捕らえた。



「は、はい!」



「お前の名前は?」



「・・・へ?」


唐突に聞き出した俺の質問に、春乃が間抜けな声を出した。



「お前何言ってんだ?たった今名前呼んだじゃん」


部屋の壁際に座っていた平助が、やはり間抜け面で言った。



「そうか。では、質問を変える。お前の真名をこいつらは知っているのか?」



「まな?」


「本来の・・名だ」


「っっ!!?」


ビクッと春乃の体が動いたのが見えた。


「てめぇ・・何でそれを知ってやがる」


近藤の隣で、土方が唸った。


そうか。知っているのか・・。


「では聞こう。何処まで知っている?」


「・・。どこまでって・・」