「春乃・・」



名を呼べば、春乃の体がビクッと動いた。



「・・。ハァー。とりあえず、場所を移すぞ」



それだけ言って、昨日と同じように春乃を背負うと八木邸へと向かうべく歩き出す。



「お、おい!」



「ん?」


「お前どこ行くつもりだよ!?」



後ろで多分長倉と思われる声がしたので顔だけ振り返れば怒鳴る如く勢いで問われた。



「何処って・・八木邸」



「「「・・は?」」」


そこに居た三人がそろいも揃って間抜け面しながら変な声を上げた。


ふむ・・。付き合っていられないな。

さっさと行こう。