「よぉ。昨日ぶりだな」


ニカッと曇りのない笑みを俺に向ける長倉。



その後ろに居るのは・・・。


誰だ?



長倉より随分背が小さいし、若い。しかもかわいい顔をしている。


「俺は藤堂平助。あんたは確か燦だっけ?」


こっちも人懐っこい笑みを浮かべて俺の名を尋ねる。


「あぁ。千条燦だ」


「俺は長倉新八だ。んじゃ、早速だがいくつか質問に答えてくれ」



「簡潔に頼む」


じゃないと寝そうだ。と言う続きの言葉は飲み込んだ。


「えーっと。じゃ、お前何処の間者だ?」


ベシッ

「いってぇー。何済んだよしんぱっつぁん!?」


「馬鹿かおめぇー!簡潔すぎるわ!!」


目の前で漫才しないでくれ・・。