さてと・・そろそろ本気で眠いな。


『眠い。帰らせてもらう』


「な、何だと?」


「それはいけませんよ。君にはまだまだお聞きしたいことがあるのですから」


『聞きたいことがあるなら、宿まで来ればいい。ただし、”佐藤”殿を連れてな・・』



佐藤を強調しながら、スクッと立ち上がる。


すると、バラバラと縄が床に落ちた。



そして、そのまま大きな欠伸をして、その部屋を後にした。



「な、何者だあいつ・・」

「只者では、なさそうですね・・」


「まぁ、今晩は春乃君が助かっただけでもよかったじゃないか!なぁ?」


「ハァー近藤さん・・・」

「まぁ、確かにそうですね。それに、聞きたいことがあれば宿まで濃いといっていましたし・・・。明日にでも行ってみましょう」


「わ、私もお供します!」


「いや、お前は待っていろ」

「な、何故ですか?」