「ねぇ。外薄暗くなってんのに、 帰んないの? つか女の子でしょ?」 目の前にいたのは紛れもなく真紅だった。 「真紅っ!!。 お前 帰ったんじゃ…?」 「帰ってないよ。 疲れてた優花に、飲み物買ってきてあげたの。」 真紅が私に差し出しているのは、 缶の『冷たいっ!!あま〜いココア』。 なるほど。さっき冷たかったのはコレか。 「遠慮なくもらうぞ。」 「どうぞ。そのために買ったんだから。」