「何?」
「いや。お金が欲しいなら俺と一晩、
過ごせばいいじゃん。
お金ならあげられるよ?」
「…他界しろ」
「ジョーダンだって。
俺も夜は仕事だし。
それにしても・・・
ちっとも顔赤らめたりしないね。
………面白い♪」
「・・・・。」
私が顔を赤らめる??コイツに?
つまり コイツと恋をするっていうことか?
はっ。恋をするなんて、
人を信じたも同然じゃないか。
――……そんなことになってたまるか。
きっと一生ないだろ。
「おーい。優花?」
気づいたら真紅が私の目の前にいて
手を振っていた。
「っ!!
なんだよ。いきなり」
「いきなりじゃないよ。どうしたの?
ぼーっとして。予鈴なったよ?」
「ああ。そうか。
戻ろう。」
私たちは 屋上をあとにした。



