「お前のせいで 仕事時間が減るだろ?? どーしてくれるんだ?」 「はぁ・・・。 まわりに聞こえるよ?? 優花、お金に困ってないじゃん」 「まあ………そうだけど。」 「だったら 仕事に執着しなくてもいいと思うよ。 俺は優花と一緒にいるのたのしいし。」 楽しい…か。 フンッ。 「本心みたいだが 楽しいのは 『私といること』ではなくて、 『私を観察すること』なんでしょ??」 「……………。へぇ。よくわかったね。」 真紅は笑った後、 何かひらめいたように『あ』と言った。