「おれ、まこと。お前は?」
「あたしはゆうか。よろしくね、マコト」
それが私とマコトの出会いで、
マコトとあたしは放課後時々遊ぶようになった。
けど私はまだ本物の笑顔を取り戻さないまま。
………ある日、マコトが私に相談があると真剣な顔で言ってきた。
「きゅうにどうしたの?」
「おれの……な。お父さんとお母さん、
毎日ケンカしてるんだ。」
「え?」
「お父さんはずっとどなってるし、お母さんはずっとずっと泣いてるし……
どうしたらいいかわかんなくて。
おれ、本気で笑えないんだ。」
私は目を見開いた。
私と同じような環境にある人がここにいる。
それにびっくりして
「あたしもなの」
「……?」
「あたしも笑えない」
気温に合わない長袖をぐっと捲れば、マコトの顔は青ざめた。
「あたしのお父さん、仕事なくなっちゃって。
あたし、ぎゃくたいされてるの。」
「え、ゆうか大丈夫!?」
「大丈夫ではないけど………あたしたち一緒だよね。
さびしいね。
どうしたらいいんだろうね。」
私は笑った。
するとマコトは透き通った涙を流し頷いた。
「……ゆうかと会えてよかった」
「なんで?」
「ゆうかといると安心するから」
「ははっ、なにそれ」
「おれさ。
いつか、いや、今すぐにでも、ゆうかを笑わせるよ。」
「じゃああたしも」
「うん!」
「あたしはゆうか。よろしくね、マコト」
それが私とマコトの出会いで、
マコトとあたしは放課後時々遊ぶようになった。
けど私はまだ本物の笑顔を取り戻さないまま。
………ある日、マコトが私に相談があると真剣な顔で言ってきた。
「きゅうにどうしたの?」
「おれの……な。お父さんとお母さん、
毎日ケンカしてるんだ。」
「え?」
「お父さんはずっとどなってるし、お母さんはずっとずっと泣いてるし……
どうしたらいいかわかんなくて。
おれ、本気で笑えないんだ。」
私は目を見開いた。
私と同じような環境にある人がここにいる。
それにびっくりして
「あたしもなの」
「……?」
「あたしも笑えない」
気温に合わない長袖をぐっと捲れば、マコトの顔は青ざめた。
「あたしのお父さん、仕事なくなっちゃって。
あたし、ぎゃくたいされてるの。」
「え、ゆうか大丈夫!?」
「大丈夫ではないけど………あたしたち一緒だよね。
さびしいね。
どうしたらいいんだろうね。」
私は笑った。
するとマコトは透き通った涙を流し頷いた。
「……ゆうかと会えてよかった」
「なんで?」
「ゆうかといると安心するから」
「ははっ、なにそれ」
「おれさ。
いつか、いや、今すぐにでも、ゆうかを笑わせるよ。」
「じゃああたしも」
「うん!」



