嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

「あぁ、もう。クソッ…」

なんだよ、このシュチュエーション…。
無理だって。いや本気で
心臓パンクするから。

布団を頭まで被り 落ち着きを取り戻そうとする。


「私が風邪引くわけないだろ?」

「知ってる?体が弱ってるとき精神も弱るから悪夢を見やすい。

しかも優花、声が微妙に違うしさ。
自分で気付いてないとか、自己管理は駄目だよね。」



…たしかに喉が痛い。


「………お前、超能力者か?」
「なに非現実なこと言ってんの。俺は普通の人間だよ。」


『普通』………か。

普通の規準はなんなのか。
私は『普通』なのか。

また頭が変なことを考えてしまう。


まだあの時のことを考えたら頭が痛いけど、
発狂……とまではいかないな。

夢までみたせいか?


「ねぇ、優花。」
「………んなっ!?」

余計なことを考えていたうちに、布団を剥がされる。




顔を覗き込まれ、真紅は口を開く。


「………………俺に、
優花の過去、教えて。」



「は!?」