嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

「で、大丈夫?」
「…………。」

史上最大の悪夢だったな なんて思う。

私は時計を見る。
…11時か。けっこう遅いな。


「そういえばなんか私に用か?」

「ううん。優花に電話したのに出ないから、なんかあったのかって思って。」

「そうか。」


つまり私を心配して来てくれたんだよな?
なんだろう……………こそばゆいような感覚。


「はぁ。」
「どうしたの?溜め息ついて。」
「いや。別に。」

「じゃあなんでそんな返事が上の空なの?」


真剣に聞いてくる真紅。

……こいつは意外と鈍感なのか?それともわざとなのか。



普通分かるでしょ。

男女が二人、ベッドの上。
しかも私は真紅が好きで。

意識…………しないはずがない。


「そ、そんなことな い」

意識したら止まらなくて。
焦ってベッドから離れようとする………

――が。

「嘘つくな。
顔も赤いし具合悪いんじゃない?
まだ寝てなよ。」

腕を引かれ、いとも簡単に寝させられる。

ちなみに真紅はベッドの上に座っているわけだけど、
それでも鼓動は加速するばかり――