((いつの間にか私は眠ってしまったのだろうか…)) 私は夢の中での意識が存在することに驚きつつ、 目の前の光景に息を呑む。 ((幼い私と、母さんと、蘿蔔だよ…な。)) あまりにも懐かしすぎる光景。 一般的な、幸せそうな家族。 この後に起こることを考えたら この瞬間さえもぶっ壊したくなる。 ((もうそろそろ起きないと……… っ。ん?あれ!?なにこれ… )) 起きようと何度も試みるが、体は動かない。 いったい私に何が起きているのだろうか。 不思議な現象だ。