「は………」
「え。」
ぽかーんと口をあんぐり開ける二人。
その間抜けな空気を面白く思うと同時に驚いた。
「は??
どうしたんだよ、二人とも。」
「いやぁ………優花があんまりにも素直だから〜」
「不意討ちで素直になられて、びっくりしたっていうか…」
…そんな『素直』が似合わないのか?私。
別に意識は差ほどしないけど。
まぁいいか。
「理恵子、ご両親によろしく言っておいてくれ。」
「うん、わかったぁ。」
私たちの会話に、小百合は思い付いたように理恵子に問う。
「あれ?パンダちゃんのお母さんとお父さん、
どこ行ったの?」
「ママとパパ、仕事の休みがなかなかないんだぁ。
だから今日も仕事。」
「そうなんだ…
大変だね。」
「………大変な訳ないだろ?私に比べたら。」



