「うん。
じゃあ今から来るのね?わかった〜。
バイバーイ。」
理恵子はまたしてもにやけながら携帯を閉じる。
「今から会うのか?」
「うん!昨日作ったクッキー渡すぅ〜」
「じゃああたしたちは帰ったほうがいいね」
「そうするか。」
私たちはモソモソと帰る準備をする。
何だかんだ長くこの場にいた気がした。
「あ、ごめんねぇ。あたしの都合で呼んだり追い出したり…」
「…あの理恵子にも人に迷惑かけてる自覚あったのか。」
私の尖った言葉に、理恵子は顔をしかめる。
「う…。それってどーいうことなのぉっ」
「ふっ。冗談だ、冗談。
こっちも楽しかったよ。」



