●〇…
――どのくらい時がたったろう?
私脳内にはいつのまにか過去のことより、
美光の変わり様への疑問が大きくなった。
「……もう平気だから…離れてくれないか」
美光はハッとした顔をして私から離れ、
また直ぐ様鋭く氷柱のような冷たい目に戻った。
「もう大丈夫なのか?」
「ああ。おかげさまで。
私は普段の日常では過去のことなんて考えないようにしているから平気だ。」
それよりさっき真紅は…いったい……?
まあ、それは後回しでいいか。
「ところで その情報量…ただ者ではないな。
もう一度聞くがお前は何者だ?」
「………もうそろそろ教えてあげてもいいかな?」
美光は胸ポケットから『何か』を取り出した。
「俺はね――――――――
殺し屋だよ♪」



