小百合は、さすがに理恵子にたじたじ。
まるで熱が冷めたようだった。
「二人とも冷たい目しないでよ〜。
冗談はやめて真剣になるから!」
ああそうですか。
今更って感じですが。
「優花がより可愛いくなったら真紅くんも無視出来ないんじゃないかなぁ。
まず優花は言葉使いが荒いから直すべきだと思うの。」
ゲ。言葉使いか……
前々から自覚してはいたが――。
「なに?
恋愛のためにそこまでしなきゃいけないのか?」
「………そういうものじゃないかな?」
優花は少し疎いね………と小百合が付け足したのを私は見逃さなかった。



