嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

「い、いゃぁあっ。やめてっ来ないでぇ!」

「っ!?
優花っ、落ち着けっ」




いきなり美光は私を優しく抱きしめた。
そして一言「ごめん。」と言う。


「…まだ過去に縛られていたんだな。」


(………?)

『まだ』って言ったように聞こえたのは気のせいか?






「…………?」

こいつはさっきまで 冷たい目をしていた。私を過去に戻そうとした張本人でもあるのに。




なのに なんで・・・・
今はこんな温かい目をしている?

私を愛しそうに・・・
私を壊れやすい宝物みたいに抱き締める?まるで人が変わったようだ。



しかも私も変。

……安心している。
なんでかわらないが……

なんとなく懐かしいような錯覚に私は陥った。