「そっかそっか。
本当、優花は真紅くん好きなんだねぇ」
(は………!?)
理恵子の発言に固まる私と首を傾げる小百合。
理恵子の「うふふっ」っていう女子ならではの笑い声が部屋に響いた。
「ちょっ、
ちょっと待て!なんでそうなるっ!?」
「確かに、今の流れでは二人は恋仲ではないような…」
「みんな、あまいよぉ。
あのね?優花の好きは好き。
嫌いは好きなの。」
「つまり、どういうことなの?」
いつも控えめな小百合が興味津々なのか、
問いながら多少理恵子に詰め寄る。
私もわけが分からなかった。
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