●〇……
風呂に入り、小百合の美味しい夕食を食べ終えた私は、やけに清々しい気分だった。
仕事から帰ってきた理恵子の両親から了解を得て、私達はリビングに布団を直列敷いき、
深夜にくだらない世間話で会話を弾ませていた。
「そう言えば今日の優花の服、
可愛かったね。」
「え!?」
なんの前触れもなくふられた話題に思わず声が漏れる。
………今日着た服は、
真紅が選んでくれた服の一つだったから。
「うん!かわいかったー。
フワフワってかんじ。優花、あーゆーの着るんだ?」
「…あれは真紅が選んだやつだから」



