「そんなの、一言も聞いていないんだが?」 「え!?言ってなかったの? 理恵子?」 「…てへぺろっ」 (お前はトリ●ドルか……) 相変わらずボケな友人に向けて、わざと溜め息を漏らす。 「しょうがないな………、着替えとかある?」 「へ?あるけど………… 怒ったりしないのー?」 「もう、帰るのも怒るのも面倒臭い。」 自分の正直な心情を伝えると、 そっかぁーっと理恵子は可愛らしく笑った。