嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

「ねぇねぇ。」

沈黙を遮ったのは、理恵子だった。

「じゃあ、区切りもついたし、順番にお風呂入ろうかぁ。」

いつもの調子のやけに明るい理恵子の声は、
西日で橙色に染まっている部屋に響いた。



(…………って、あれ?ふ、風呂!?)



「…味見とかでお腹いっぱいだしね。」
「誰から入るぅ?」
「あたしは何番でも。」


二人はなにくわず話を進める。
ついていけないのは私だけか!?

「ちょっ、ちょっと待て!
風呂ってなんだっ!?初耳だぞっ」

「あれ?言ってなかったっけ?
今日お泊まり会だよぉ」


当たり前という様にキョトンと言う理恵子。

「はぁっ!?」


私は目を丸くした。