私は『殺し屋』とかそういう類の話は濁そうとも考えてた。
理由は簡単。
それを話したらどうしよもなく、
日々の生活にも『不安』を植え付けてしまう。
…だけど 私はあえて全てを話した。
わざと不安感を覚えさせた。
不安にすることで常に非常時を怖れ、危険に敏感になる。
そうした方が安全だと私は判断した。
こんなにバカでいい人はなかなかいない。
二人を巻き添えにしたくない。
だから小さいことにでも危険を察知出来たら、
私を見捨てて その危険から絶対に逃れてほしい。
私はひとつひとつ言葉に、
そんな想いのこもったメッセージをのせた。



