「ねぇ、これどうするの?」 小百合が山を見つめて言う。 理恵子がなかなか成功しないため、 私と小百合が作った見本はお皿に溢れんばかりに積み上がっていた。 黒い物体とは違って、捨てるのは勿体無い気がする。 「………だれかにあげるとかしようか?」 というかそうしないと女子高生三人では、食べきれない。 「はい はーい! あたし、梨菜と白と咲にあげたい!」 「いいと思う。 じゃああたしは弟にでもあげようかな。」