(優花………見えるかな?) 目を細めるが優花の言っていたとおり死角になっているし、距離があるから見えなかった。 (……あれは!?) 人混みの中に見慣れた姿を見かけた。 綺麗な黒髪を2つに結った、比較的背の低い女の子。 (なんでアイツがここにいるんだ!?) 自分の中で警報器が鳴り響く。 『危ない。』