「ちょっ あぶなっ」 『ドスン』 鈍い音がしたと同時に体に軽い痛みを感じた。 尻餅をついている私の上に、押し倒した様な体制で乗っかる子は私と同い年ぐらいかな? 「いった………」 「ごめんっ!気分よくてさぁっ、 ちょっと走ってみたらぶつかっちったの。」 とんだ災難だ。 この人混み走ってみたとか何ほざいてやがんだ?このチビ。 「はい、手。」 「ありがとう……」 さしのばされた手を遠慮なく借りる。 その時、バチッと静電気が私の体にはしった。 「………っ」 「…ぁっ」