嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

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少し時を遡り………………………

下駄場にて。





「あ……………くん」


俺の大好きな人の声が聞こえ、重い瞼を開く。


「あ、あんくん!おまたせ!
お……………はよう?」


下駄場の隅っこで座りこんでいた俺の顔を覗き、
ひらひらと手を振る彼女。


「ん…。理恵子っ!
…………俺寝てた?」


「うん!寝顔可愛かったよ??」


顔を少し赤らめ、ふわりと笑う理恵子。

そんな彼女の方が可愛くて、俺はときめいてしまった。