「なん「なっ なんでよ!? 優花はうちらのこと裏切ったんだよ??」 途中まで発した言葉を梨菜に意識的に遮られる。 梨菜の『冷静さ』は既に微塵も残っていないみたいだった。 「何でって…………、 優花ちゃん、いつも泣いてましたもん。」 ?? 「は??優花はいつも笑ってたぢゃん!! それで本当はうちらをあざけ笑ってんでしょ!」 荒々しい梨菜の声とは真逆の冷静な声で、 西川は坦々と答えた。 「それは……………違う。」