嘘つきシャボン玉の恋ゲーム




「ところでさ、
ずっと固まってる奴等!」

怒鳴り声に近い声に皆がビクッと肩を跳ねさせる。


「お前らは優花をどー思ってんの?
黙ってないでなんとか言ったらどう?」

真紅は皆を見た。

皆は一瞬、彫刻の様に固まる。


私でも感じた。

【怖い】


真紅は笑みを浮かべてた。

けど……………怖い。

なんか上手く言えないけど、
笑っているのに睨まれているような感覚がする。

まさに殺し屋特有のオーラだった。



石化が解けた皆は真紅から一気に目を逸らす。
教室が再び静かになった。