空気がのしかかるみたいに重い。
でも……………言わなければ。
「………ごめんなさいっ。
私、皆に嘘をついてた!」
「優花…………」
理恵子が心配そうな目で私をみていた。
「大丈夫。だから理恵子は見守っていろ」と、私は口パクでいうと、
理恵子は静かに頷いた。
理恵子も応援してくれているんだ。
皆はもうバレている可能性がある。
が、自分の口から言わなければ。
信じなければ。
自分自身と皆を。
声が震えてたけど、私は前を向いた。
「皆は気付いていなかったかもしれない。
けど今までいた私は……
本当の私じゃない。
実は私、偽善者だったの。
裏表があったの。」
一呼吸置く。
反応を一切しない皆を見据える。
「本当は『このままでいいかな』とも考えたんだ。
けど 私は偽じゃない、本物の私で皆と過ごしたくて。
今日、このことを皆に告げる決意をしたんだ。
………これからは皆を騙したりしないから、
本当の私と仲良くしてください。」
お願いだ………。
信じてくれ……!



