「希菜子。この2人ね、聖城学院(セイジョウ)!
アンタ、本当勉強教えてもらいなさいよ?」
どれだけバカといったら気が済むんだ、うちのおかあは。
恥ずかしくって、早く部屋に戻りたかった。
「あと2人にはアルバイトも頼んでるの。
そうだ!仕事場、案内してあげなさいよ。
ついでに部屋も!」
「はあぁ??」
部屋とか、知らないし!
あたしに頼むか、普通。
おかあは、睨みを利かせて来た。
「...い、行きますよ...どこ?部屋。」
...隣の部屋じゃん。
隣と、向かい。
ちょうど、おにいたちの部屋だった場所だ。
今は、1人暮らしをしていない。
なんか、なぁ....

