「言うの忘れていたわ｡
希菜子ちゃん､今日からこの２人がお世話になるわ｡
宜しくね？
わたしね､明日から出張でアメリカに長期滞在で｡
２人きりにするのも心配だから
親友の､桜ちゃんに頼んだの｡」
あたしが１番驚いたのは､このお姉さんとおかあが同級生だったという事｡
おかあ､まんじゅうなのに
お姉さんは､生チョコみたいな？
よく分かんない例えだけど｡
「当分､宜しくね｡」
にっこりとお姉さんは微笑んだ｡
ふにゃっとした柔らかい笑み｡
「はい」
なんてその雰囲気にのまれ､返事をしてしまった事を
後から後悔するなんて
知らずに－
