そう口を開いた眞城。





「....やっぱり忘れた。」






はあああ???
言うかと思って部屋まで来たって言うのに!
何を忘れただ!
それなら呼ぶなっつうの!!






「はあ?バカ。
もうもどるから!」






意味分かんないよ、本当。

そうドアを開けようと伸ばした時だった。









「きなこもち。」








そう懐かしい様な、久しぶりな様な
呼び方をされた。
この間も呼ばれた....

振り返ると、








「本当に忘れたんだな....」