おかあが顔を赤くして、いつもと違う声のトーンで話す。
恥ずかしいのは、こっちだっての!
「クスクス...可愛いわねぇ、希菜子ちゃん。」
綺麗なお姉さんは、口元を押さえ笑う。
双子...は、顔色を変えるわけでもなく
あたしを見ていた。
うげっ...イケメン。
こういうのを、俗に言う"王子様"とでも
言うのだろうか。
王冠と白い白馬が似合いそうな顔を、
どちらもしていた。
「汚い格好で。もう、本当...可愛いなんてありえないわよ~
2人とも、ごめんね」
「「いえ」」
声まで、カッコいい。
でも、なんでこんなところに居るんだろう。
お姉さんも場違いな所なのに....
「いいじゃない~女の子、羨ましいわ」

