やっぱ、画になるわ。 「ほら。ボーッとすんな。」 グイッと眞城にひっぱられる。 大きくて、温かい手...って! 何をトロンとしてるんだ、あたしはっっ! 「希菜子、歩き?」 「ううん、走り。」 玄関を出た時、みずきが驚いたように立っていた。 あ...一緒に行く約束、してたんだ。 「誰、コイツ」 怪訝そうに眉をひそめた紫音。 本性、出ちゃってますけど。