「眞城くん、紫音くん。
朝ごはん、食べたらそこに置いてくれてていいからね」
おかあは、人が変わったように高い声を出すと
双子に微笑んだ。
娘には冷たいくせに!
しかも、あたしの真正面には
紫音?だ。
目が合うと、にっこりと微笑まれた。
「ねーおかあ。今日遊びに行きたいんだけど」
「ダメよ。手伝いでしょ」
春妃、さらば。
うちの親は、厳しい。
朝ごはんを食べ、着替えに自分の部屋にあがった。
なんか、居づらいな~
イケメンとか、ブサイクだったら
良かったのに。
「....希菜子。お前、今日は2人に色々教えてあげろ」
滅多に喋らないおとうが、部屋まで来て
それだけ言うと去って行った。