お兄ちゃんが ずっと私の頭を撫でていた 「大丈夫、大丈夫だよ…」 安心させるように。 すごく優しい声で。 でも、 大きな手の平は 私の頭を撫でたまま、だんだん冷たくなっていった――… そして、そのあとすぐ 救急車の音が聞こえてきたんだ…