美樹の両の鼓膜は、強い衝撃によって打ち砕かれた 正確に言えば、 周りの雑音を遮るかのようにして自ら壊したのではないかと、 医者は言いにくそうに言った 俺は、ただ茫然と立ち尽くすことしかできなかった 美樹はまるで屍のようで 毎日見舞いに言ってもただ天井をぼーっと見つめているだけだった