手首に包帯を巻いて 顔にも数箇所擦り傷のある有馬君がいたからだ 「おう、おはよ」 有馬君は笑顔で挨拶をするけれど、その顔は痛々しい 『優斗、まさか―…!』 美樹が青ざめた 「…大丈夫、心配すんな。なんとかなる」