結局、
丸一日サボってしまった授業



呼び止めたくて掴んだ服の袖

先を歩いていた有馬君は振り返る



「ん?」



『ありがとう』



今日、あなたに話せてよかった。



私はもう大丈夫。



声さえでないけれど、


みんながいる限り、私も笑えるよ―…