雨が続いた

ユミを探して雨の中しゃがみ込み、泣きじゃくりながらその場に倒れたユウジは、いつの間にか見知ったベッドに寝かされていた…―ここはユウジの部屋、まわりにはハウスメイド達が忙しく動き回っていた

「…―目が覚めたか、ユウジ」
「お、父様…あの、ユミ、が…」
「それ以上は言うな…」
「え…」

一瞬頭が酷く痛くなった

そのあとの父親の話は覚えていない…―しかしユウジはとにかく無我夢中で走ったのだ

ユミがいるという

…―病院へ