私は視線を感じる方に顔を向けた。

弘樹だった。
笑顔でこっち見てるよ。
ドキッ!
え、笑顔かっこよすぎだよ…。

授業中私は何回も頭のなかで弘樹の笑顔を思い浮かべてた。

「…ノン!」

「…」
弘樹のあの笑顔は初めて見たよ。

「カノン!」

「はい!?」
奈央が私を呼んでいた。 いつの間にか授業が終わっていた。

「はい!?じゃないわよ〜。何回呼んだと思ってんのよ〜!」
何回も私のこと呼んでたんだ。全然気づかなかった…
「そんな事よりカノン!顔真っ赤だけど大丈夫?」

「赤い?」
私まだ顔真っ赤なの!?
どんだけドキドキしたんだろ私。

「あっ!もしかして王子様の事考えてた?」
いやいや奈央さんアナタまたニヤニヤしてますけど…!
「か、考えてないよ!」

「カノン図星だね〜!また顔真っ赤だよ?」
バッバレた〜。直ぐ顔に出ちゃうんだから〜!

「で・何があったの?」
それ聞くー? あの笑顔考えるだけでにやけが…

「カノン…アナタめっちゃニヤニヤしてるよ?(笑)」
「えー!?ち、違うのこのにやけにも理由があって…」
弘樹の笑顔のことを話した。

「つまり王子様の笑顔にドキドキしてにやけが止まらないって訳ね〜!」

「う、うん///」

それから時間がたって放課後になった。

〜カノンsaid〜終了