おいしいかな・・・。家族以外に食べてもらうの初めてかも・・・。

「雄・・・?どうかな・・・?」

すると雄は微笑みながら

「めっちゃ上手い。」

そう言ってまた食べ始める。

「よかったぁ~!!」

あたし達は会社の事なんて忘れたかのように、話しながら食べていた。

「奈美。おかわり!」

珍しく雄が元気だ・・・。

「今持ってくるね。」

カレー、気に入ってくれたみたいで良かった・・・。


食べ終わって、雄はあたしの頭に手を乗せて、

「カレー、めっちゃ上手かった。また作ってな。」

なんか、結婚間近のふたりみたいで照れくさかった。

「奈美。先に風呂入って来いよ。」

いつの間にお風呂わかしたんだろう・・・?

そんな疑問が浮かんだ。

それを悟ったのか、雄は

「奈美がカレー作ってるときに風呂沸かしといた。」

そうだったの!?気づかなかった・・・。

「ありがとう!じゃ、先にお風呂はいってくるね。」

「おう、着替え、これな。」

雄は自分の服を貸してくれた。

「雄。ありがとう。」

あたしは雄にそう言ってお風呂に入った。

40分後、お風呂から上がり、雄の服を着てリビングに戻る。

思った通り、雄の服はブカブカだった。

黒のTシャツと黒の短パン。

雄はソファで寝ころんでいた。

顔をのぞくと、雄は寝ていた。

やっぱり疲れたのかなぁ・・・。

そう思って、雄に毛布を掛けてあげた。