泊まるとは言ったものの・・・。

緊張・・・。

ふと時間を見ると7時。

「雄、お腹空いてない?」

あたしは少し雄から離れた。

「ん・・・、腹減った。」

雄が・・・。可愛い・・・。

「なに食べたい?なんか作るよ!」

「奈美が作るんならなんでもいい。」

「んー・・・。じゃあ、カレーにするね!」

雄から離れてキッチンに向かう。

そう言えば、前来たとき、冷蔵庫の中空っぽだったんだっけ・・・。

一応確認・・・。ん・・・?

野菜・お肉・いろんな飲み物などがいっぱい入ってた。

「雄?いつの間にこんなに買い物したの?」

雄、料理しないはずだよね・・・?

「奈美が俺んち来たとき作ってもらおうと思って、メイドとかに頼んでおいた。」

メイド!?まぁ、いてもおかしくない家の広さだけど、見たことないよ・・・?

「メイドさん達ってどこにいるの?あたし見てないよ?」

「普段はいねぇよ。なんかあったら、呼んで来てもらって、用事を済ませたら帰ってもらうって感じだから。」

あ・・・。そうなんだ。なんか大変そうだなぁ・・・。

「そっかぁ。やっぱお金持ちなんだね。」

「んなことねぇよ。」

そういって雄はテレビをつけた。

急いで作らないと・・・。


時間が少しかかってしまい、結局7時40分。

「雄!出来たよ!食べよ!」

雄はテレビを消してこっちにくる。

時間がなくて作ったのはカレーとサラダだけ。

「いただきます!」

「・・・ます。」

なんで、今日の雄はこんなにも可愛いんだろう・・・。