月曜日。本当に雄はあたしの家まで迎えに来てくれた。

「はよ・・・」

「おはよー!」

雄・・・、眠そう・・・。

寝てないのかな?

「雄?眠いの?」

うなずいた雄。

「眠いし、俺、朝弱いし・・・。」

目が半分寝てる・・・(笑)

「行こうぜ。」

そう言ってあたしの手をとって歩き出す。


学校の中に入っても手を離そうとしない雄。

「ゆ、雄?みんなにばれるよ?」

お試しだけど一応付き合ってるからなぁ・・・。

「見せてんだし。」

遊び人だった雄が手を繋いで歩いてるなんて、女の子達から恨まれるかなぁ・・・。

案の定、周りの人たちはジロジロ見てくる。

教室に着いてふたりで中に入る。

雄にいつもくっついる女の子達が集まってきた。

「雄くん!おは・・・!?」

あたし達が手を繋いでるのを見てびっくりしている。

「どけよ。通行の邪魔。」

冷たく言い放つ雄。

「雄くん!何で小村さんなんかと手、繋いでるの!?」

小村さんなんかって・・・。なんかって、傷つくんだけど・・・。

「俺ら、付き合ってるから手繋いでるだけだけど?それに、こいつのこと、なんか呼ばわりすんな。」

顔を真っ青にしてる女の子達。

あたしと雄が席に着く。

あたしの前が雄だから、雄は後ろを向いて話しかけてくる。

「あいつらの言った事なんて気にすんなよ?
なんかあったら俺が助けに行くから。」

「・・・ありがと・・・。」

今はそれしか言えなかった。