最初最後彼氏!

放課後、あたしは買い物に行った。

今日はバイトがない日。

暇だなぁ…。

だいたいこの辺のお店は知り尽くしちゃってるし・・・。

そんなことを思っていると・・・

「あれっ?奈美?」

声がした方を見ると翔平が立っていた

「翔平!?何でここにいるの?」

「えっ!?俺がいたらダメ?(笑)
ただ単に買い物に来ただけだよ!」

まさか翔平と会うと思ってなかった。

「奈美こそ買い物?」

「ううん。暇だから歩いてただけ。」

すると翔平は

「じゃあ、なんか食いに行こうぜ!
うまい店知ってんだよなぁ・・・。」

そういえば少しお腹がすいた・・・

「うん。行く!どこ?」

「こっち!」

翔平は笑顔であたしの手を引いてお店に案内してくれた。

「ここ!ここ!」

デパートから少し歩いたところにシンプルなレストランがあった。

「「いらっしゃいませ!!」」

あたし達は窓際の席に案内された

「すごーい!夕日!超きれい!!」

あたしがひとりはしゃいでいると、

「何頼む?俺はカフェオレ。奈美は?」

「んー・・・。アイスミルクティー!」

「了解。」

そういって翔平が注文をしてくれた。

注文がおわり、翔平は真剣な顔でこっちを見てきた。

「こないだ大丈夫だったか・・・?」

こないだ・・・?

・・・あぁ!あれだ!あたしが高杉雄に誘拐された日!

「うん!大丈夫大丈夫!平気だよ!」

というと安心したように笑顔を見せてくれた。