最初最後彼氏!

「おっ、おはよー・・・。」


思わず顔が引きつってしまう。


「・・・。」


雄は無言だし。


「なぁ。」


ちょっと気まずい空気の中、

声を出したのは


修斗だった。



「ちょっと2人に話があんだけど。いい?」

「俺らはお前と話す事なんてない。」

「そんなこと言うなって。・・・や、真面目な話。ちょっと来てくれ。」


真剣に話す修斗。

それを見た雄は


「しょうがねぇな・・・。奈美。行くぞ。」

「えっ?あっ、うん。」


あたし達は廊下にでて、先に行ってしまった修斗の後を追った。















着いた先は資料室。

あまり先生も生徒も立ち入らない場所。


「で?話ってなに?」


単刀直入に聞く雄。


「・・・お前ら、別れたんじゃないの?」

「あぁ、一回別れたけど?見れば分かんだろ。俺らは元通り。」


と言って、あたしの肩を抱く。


「そのまま別れれば良かったのに・・・。そうすれば!俺は・・・!」


その時の修斗の表情。

・・・苦しそうだった。

修斗は何を抱えてるの?

・・・確信は持てないけど、なにかがある。

何かが、もしくは"誰か"が修斗を苦しめてる。


"それ"は・・・なに?